何故日本は貧しかったのか?
このところ、「真実のおしん」の台本関係で、明治~昭和にかけてのアンテナをはっている。
先日、劇団静岡県史の稽古で、明治~昭和にかけての話を聞いた。「とにかく貧しかった」のだそうだ。
どうも私は、それにピンとこないのである。
江戸時代、国民の95%が農民で、そりゃあ天候に左右されますから、貧しい年もあったでしょうが、歌舞伎や能があった時代で、貧しかったとはあまり思えないのですが、どうなんですかね?
確かに江戸時代といえば、江戸の町が取り上げられるから、各地方はどうだったのか、よくわかりませんが、そんなに大変だったら、文化が盛んなんでしょうかね?
で、黒船来航して、開国するんですけどね、どうも、明治維新ってのが臭くって。坂本竜馬万歳!ってあまり思えないんですよ。人気あるけど、私はまだ不勉強で、まだ判断しかねているところもあって。
あ、そうそう、長野県では、女工さんが働きに来て、絹糸を作っていたそうなんですけどね、良い絹糸を作った人は褒美をもらって、そうでない人はヒドイ扱いを受けてたって、稽古の中の話の中で聞いたのですが、心のどこかで「当たり前ジャン」と思ったり。だって、商品として価値があれば売れるんだから、そりゃあボーナスはもらえるし、でも商品として価値のないものを作られたら、雇用している側は怒って当然じゃない?って思うんですよ。
けど、その絹糸を外国との貿易に使われていて、日本の経済を支えていたってのを聞いて、思うものがありましてね。つまり、海外貿易するようになって日本は貧しくなったのではないかって思えたわけです。で、秀吉みたいに、日清、日露戦争でしょ?で、植民地支配して満州国を手に入れて・・・うーんってね。
明治維新って、何、他国を侵略することも視野に入っていたワケ?
その辺が、これから勉強して、日本の歩みを見極められていくわけですが、どうも、臭くってね。開国してさ、日本も外国から沢山武器を購入したみたいじゃない?良い消費国よね。つまり黒船来航は、国内で溢れた商品を他国に売りにきたってことじゃないの?で、国内で全てをまかなっていた日本は、外国から色んなものが入ってきて、色んなものがプランテーション化してきたんじゃないの?で、経済が偏って、他国を侵略せざるをえない状況になったというか。
つまり、今まで、100万円で賄っていたのに、いきなり1000万円の生活をさせられて、それを維持するためにいろんなことをしなくちゃいけなくなったというかね。で、他国の資材を横取りしなくてはいけなくなったというかね。なんとなーく、それ臭いんだよね。明治以降は経済戦争にまきこまれたって気がする。
それに踊らされて、国民は貧しくなったというかね。
さて、近代の問題にメスを入れよう。それをどれだけ舞台化できますかな。
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